ヨガのオンラインレッスンで喜んでもらうための6つのやり方
September 15, 2021 / Posted by 佐藤 佳奈
RYT200の資格が取得できるスクールを運営している筆者が、最近はやりのヨガのオンラインレッスンで生徒さんに喜んでもらうためのやり方をご紹介します。この記事を読めば、Zoomなどのオンラインでも生徒さんに心地の良いヨガレッスンを提供することができます。
目次
はじめに
最近では、Zoomなどの使用したヨガのオンラインレッスンも珍しいことではなくなってきましたね。
アイランド・アシュラムの卒業生の間でも、「対面でのレッスンと並行してオンラインでもヨガを教えていきたい」 「緊急事態宣言になるたびにスタジオがクローズしてしまうので、そろそろオンラインレッスンを開催してみたい」という声を聞きます。
Zoomさえ登録しておけば手軽にできる、と思われがちですが、オンラインレッスンは、対面でのレッスン以上に気を配らなければ、結果は悲惨なことになってしまいます。
筆者も何度かZoomでヨガのレッスンを受けたり、オンラインレッスンをするお手伝いをしたことがあります。
オンラインでも生徒さんに、質の高いレッスンを受けてもらうためのポイントをいくつか発見したので、その実体験をもとに、今回はヨガのオンラインレッスンで生徒さんをがっかりさせないコツをお話をしていきたいと思います!
1. 自分の姿が画面に全身写るようにする
インストラクターである自分自身の全身が映るように、画面との距離をしっかりと取りましょう。これは生徒さんから見たときに、インストラクターのポーズがよく見えるようにするためです。
インストラクターが自分の家でやる場合などにありがちですが、狭い部屋だと画面と自分との距離が近くなり全身が映らないことがあります。アイランド・アシュラムの卒業生からも一度質問を受けたのですが、どうしても全身が映らないときは、広角カメラを使うのがオススメです。
自分の全身が画面にしっかり入るようにするためには、想像以上に画面との距離が必要です。
オンラインレッスンを開催する前に、画面に自分の全身が映るかどうか、事前に距離を確認しておきましょう。
2. 音がクリアに聞こえるようにする
音質が悪いのは受ける側からすると、とても残念です。
上記で述べたように、インストラクターの全身が映るように画面と距離を取ることで、今度は音が聞こえにくくなってしまうんです。本当にいろいろなところに気を配らないといけませんね(>_<)
でも安心してください。画面との距離が離れていても、マイクやヘッドセットを使えば確実に音質がよくなります!
好きなインストラクターを思い浮かべたときに、「インストラクターの声が好き!」という方は多いのではないでしょうか? 音質にはこだわって、生徒さんに喜んでもらいましょう♪
3. 対面でのレッスン以上に、生徒さんとコミュニケーションをとるようにする
オンラインレッスンを行うときに、忘れてはいけないのが、動画との差別化です。最近では、YouTubeにも質のいい動画がたくさんありますよね。
動画とZoomなどによる生配信のオンラインレッスンの一番の違いは、なんだと思いますか?
それは、インストラクターとコミュニケーションが取れるかどうかです!
当たり前ですが、動画は一方通行で、生徒さんのポーズが間違っていようと、インストラクションが生徒さんに伝わっていなかろうと、関係なくレッスンが進んでしまいます。
でも、生配信のオンラインレッスンは違いますよね?
対面でのレッスンと同じように、ポーズが間違っていたら、インストラクターが口頭でアジャストをしてくれたり、必要な声かけをしてくれたりして、インストラクターが自分のことを見て指導してくれているという安心感が得られます。
レッスンの最初と最後に、インストラクターのお話を聞いたり、少し交流できる時間があったらなおうれしいかもしれません。
生徒さんを画面越しでもしっかりと見てあげられるように、あまり大人数では行わないというのも、ここでのポイント!
Zoomだと、ひとつの画面で一度に見られるだけの人数は、6名から8名くらいが限界なのではないかと思います。自分が一度に教えられる人数をあらかじめよく把握しておきましょう。
生配信のオンラインレッスンには、YouTubeにはない上記のようなメリットがあるので、参加人数を考慮し、生徒さんと積極的にコミュニケーションを取りながら進められると、生徒さんに喜んでもらえると思います(^^)
4. 口頭での誘導だけでもわかりやすく伝わるようにする
これもすっごく大事!
私がZoomでレッスンを受けるときや、Youtubeを見ながらヨガをするときには、耳を頼りに体を動かします。画面を見るのは、自分の動きに自信がないときや、インストラクターの誘導があいまいでわかりにくいときです(辛口でごめんなさい笑)。
特にスマホでレッスンに参加しているときなんかは、画面が小さいのもあり、頻繁に画面を見ることはしません。
私のようにスマホを見ながらレッスンを受けている生徒さん、結構いると思います。
そうなると、できるだけ口頭での誘導がわかりやすいインストラクターのほうが集中してレッスンを受けられるので、人気が集まりますよね。
アイランド・アシュラムのRYT200の講座の最終試験は、デモレッスンです。そのデモレッスンの評価項目には、「口頭での誘導のわかりやすさ」ももちろん入れていて、講座中はとても重要視しながら、受講生に指導していきます。
個人的には、ヨガインストラクターは極論しゃべる職業だと思っています。
こうしてオンライン化が進むことで、口頭での誘導のわかりやすさは、これからもっと重要視されてくると予想しています。
それから、対面のレッスンであっても、最近ではコロナ禍で、インストラクターが生徒さんに直接触れるアジャストが禁止されているスタジオもあるそうです。
そんなときに必要になるのが、口頭での誘導や、口頭でのアジャストです。
ヨガインストラクターの皆さん、わかりやすい誘導やアジャストを極めて、ファンを増やしていきましょう♪
5. オンラインでも問題ないシークエンスで行うようにする
対面でのレッスンでは、インストラクターが生徒さんの見やすい位置まで自由に移動できますが、オンラインレッスンでの指導となると、そうはいかないですよね。
ですから、オンラインレッスンの場合は、インストラクターをよく見ないとわからないような動きが激しいものや、複雑なものは避けたほうがいいですね。
それから、生徒さんが画面を移動させる必要のないようにシークエンスを組むと、生徒さんがオンラインでも集中してレッスンを受講できて、親切だと思います。
複雑で少しわかりにくそうな動きがある場合、画面を動かす必要のある場合は、レッスンが始まる前に、生徒さんに事前にお知らせしておくのもいいかもしれません。
レッスンに来てくれた生徒さんが、心地よく楽しく集中してレッスンを受けられるように、ちょっとした工夫ができるといいですね!
6. ネットワーク環境が確実に整った場所で行うようにする
最後は、当然でしょう! と思われるようなポイントですが、これがまた意外と盲点なんです。
例えば、Wi-Fiを使用してオンラインレッスンを行う場合、実は、壁一枚挟むだけでかなり厳しいネットワーク環境になってしまいます。
また、モバイルで行う場合は、5Gや4G+であれば大丈夫な場合もありますが、ネットワークが安定しているかどうかは別なので、それもレッスンを行う前に事前に調査が必要です。
以前、Zoomを使用した、屋外でのオンラインレッスンを見たことがあるのですが、画質や音質の悪さが目立ちました。せっかくの絶景も台無しになってしまいます(泣)
屋外は特に、ネットワーク環境が整っていない上に、周りの音が室内以上に気になるので、屋外でのオンラインレッスンを開催する場合には、じゅうぶんに注意しましょう。
ヨガインストラクター自身が安心してレッスンを行えるようにするためにも、ネットワーク環境は事前にしっかりと確認しておきたい必須事項ですね。
まとめ
今回は、ヨガのオンラインレッスンで生徒さんに喜んでもらうための6つのやり方についてお話しました!
読むだけだと全部当たり前のことのように思えるかもしれません。でも、実際にやってみると意外と盲点だったりするポイントをまとめてみたので、これからオンラインレッスンを開催しようと思っている方は、事前に一度チェックしてみてくださいね。
これはオンラインレッスンに限ったことではありませんが、どんなときも「自分が生徒さんの立場だったらどう思うだろう?」というのを常に考えながら実践していくと、生徒さんに喜んでもらえるようなコツがつかめてくると思います。
生徒さんの視点でオンラインレッスンを受けてみると、インストラクターとコミュニケーションが取れないならYoutubeでいいやん、と思うのも納得がいくかもしれないし、音質が悪いのも許せないかもしれません(笑)
オンラインレッスンは、しっかりと基本的なところを押さえれば、インストラクターにとっても生徒さんにとっても安全で安心に行えるので、ぜひぜひ活動の幅を広げるという意味でも取り組んでみてほしいと思います♪
佐藤 佳奈
アイランド・アシュラム 代表
ヨガ歴15年。2014年に沖縄に移住し、沖縄の美しい海でお客さまとヨガインストラクターをマッチングさせるサービス、沖縄ビーチヨガを設立。 予約人数は5年間で1万人を超える。沖縄ビーチヨガを運営する中で、集客やマーケティング、マネジメントを学び、多くのヨガインストラクターと関わる。 その経験を生かして、生徒が多いヨガインストラクターと生徒が少ないヨガインストラクターの違いを研究している。